経営者目線から見てもタダ働きする人は迷惑でしかないので、そういう人の大部分は10年以内にクビになる(or 転職する)だろうという話でもしていこうと思います。
組織をまとめたことがなかったり法律を絡めた経営の目線で物事を見る機会が持てなかった人には難しい想像かもしれませんが、タダ働きって基本的に経営者は従業員にして欲しくないんですよね。もちろん、物事の大局を見れなかったり、また必要な知識も持たずに管理職についてしまった人などは除きます。
どうして経営者にとってタダ働きが迷惑なのか。給料を出さずに、つまり少ない経費でより多くの結果が手に入るのならむしろラッキーじゃないか。そう思いますか?
でも全然ラッキーじゃないです。なぜならそうやってタダ働きを強いることによって得られるものに対するリスクの大きさが半端なく大きいからです。それくらい法律違反は大ごとだし、事件・事故が起きたら節約した経費を軽く越すレベルの大損害が起きます。
つまり、従業員がタダ働きする環境を作ったり放置するということは、いつ爆発するかわからないような爆弾を常に抱えるようなものなのです。そんなの心理的にもツラいですよね。
電通の事件もありましたが、あんなことになったらほとんどの企業は終わりです。電通は既得権益があるし中には好きで働いている人もいるのでまだまだ生き残るでしょうけれど、世の中にある9割の企業は終わってしまいます。しかも経営者や上司には人を殺してしまったという罪悪感も一生つきまといます。自分の家族やまわりの友人からも嫌われるでしょう。ちょっと考えて欲しいのだけれど、自分の父親や母親がそんな人だったら信じるのが難しくなりますよね?
※もちろんそんな罪悪感を微塵も感じない人もいるでしょうが、ここではそういった特殊な人の話は省きます。
そして逆に言えば、タダ働きを強いる人たちはある意味で無能だということです(偉いとか偉くないとか関係なく)。そして私たちには選択の自由があり、沈むとわかっているような船にわざわざ乗り続ける必要はありません。
ですから自分からタダ働きをするのは良くないことですし(給料が出るなら自分の好きなだけ働けばいい)、それで誰かが助かると思っているのならそれは間違いです。
私も経験上タダ働きする人たちに多く会ってきましたが、彼らはみんな他の人のことを思いやれる、心の優しい人たちでした。
ですが、その優しさが裏目に出てしまっているのです。誰かのために良かれと思ってやっていることが大きな不幸を呼び込むことになるなんて、あまりにも悲しいことだとは思いませんか?
タダ働きは、自分のためにも、まわりの人のためにも、遠い誰かのためにも、社会全体のためにも、子供たちのためにも、勇気を出してやめた方がいいと思います。
kruchoro
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